「雨漏り人生 – Rain Leak Life」は売れたのか?〜小規模VRゲーム開発の考察〜

こんにちは、H.O SOFTのひろしです。

さて、今回は「雨漏り人生 – Rain Leak Life」についてのブログのまとめとして、「発売してみて実際どれだけ売れたのか」「今後小規模なVRゲームをどのように行なっていくと良さそうか」「これからのH.O SOFT」あたりについてお話ししていきたいと思います。

なんだか内容のわりにあんまり中身が無く、妙に長くなりましたが、興味のあるところだけ拾い読みしてください。

目次

「雨漏り人生 – Rain Leak Life」の売り上げ

雨漏り人生については、この一連のブログの初回にて「名刺がわりに作った」と、書いたように、それほど売り上げは期待していませんでした。そのため、これから紹介するのは、この規模のゲームを広報活動などは最低限にして「とりあえずストアに並べるだけ」で、どれくらい売れるのか、という、参考になるのかならないのかよくわからない数値となります。ゲームの売上は複合的な要素が色々絡むので、これだけを見て、すべてのVRミニゲームがこんなもんだ、ということにはならない、ということをご理解してから確認してください。

……さて、色々書きましたが、売上はこちらになります(価格$3.9、2020/4/3 – 2020/5/6まで)

雨漏り人生 – Rain Leak Lifeの一ヶ月の売上!

ドーン!

……しょぼい。売上本数としては13本です。

以前のブログで「ストアを見てみると、売れるんだかどうだか分からないものがたくさん出ているが、実際売れてるのかどうか」といったことを書きましたが、これを見る限りでは「全然売れない」ということになります。

まだ発売から約1ヶ月しか経っていないのに結論を出すのは早い、という意見もあると思いますが、少なくともこのタイトルにおいてはストアの「新作」コーナーでの露出が全てで、以降は埋もれていく一方であるため、おそらくここから時間をかけても売上はほぼ伸びないと思われます。

なぜこういう結果になったのかは色々考えられますが、主な理由は下記のようなものかと思います。

  • ゲームとしての魅力に欠けている
  • Oculus Goの旬が過ぎている(ライトVR系はQuestに移行し、ハイエンドVR系はPCで、Goの立ち位置が微妙)
  • プロモーション不足
  • VR元年が来ていない(?)

それぞれについて詳細に考察することは避けますが、おそらくこれらの要素が重なり合って現在のような結果になりました。

これらの問題を一つ一つ解決していくことで、多少の売り上げの改善は見込めるかもしれませんが、初動でこれくらいの売り上げしかなかったゲームを売っていくには相当のコストが必要になってくるので、おそらくこのタイトルはこのまま、埋もれていくことになるでしょう。開発費は人件費として100万か200万くらいといったところだと思いますので、大赤字で終了となります。

これは悲観すべき結果なのか?

若干しんみりとしてきましたが、個人的にはこの結果はそれなりに興味深いものとして受け取っています。

特に「VRはよくわからんタイトルが雨後の筍のようにどんどん出てるので、もしかするとざっくり作って売り出せばそこそこ売れるのでは?」という仮説に、ハッキリ「No!」という結論が出たのは大きく、今後のH.O SOFTの動き方を決める上での参考になりました。

とはいえ、発売直後3本しか売れていなかったこのタイトルについて、日本VR界の重鎮であるGOROmanさんに気付いていただき(この辺→ https://twitter.com/honda_ken/status/1249276962536742912?s=21 )、その流れでギリギリ売り上げ10本を達成できたりしたので、もうちょっと真面目にVRコミュニティの中で話題作りをしていれば、日本での売り上げはもう少しいったかも?と、思わなくもないので、そういった活動は大事だなあ、と、改めて思ったりもしました(そのへん苦手……)。

今後VRゲームをどう作っていくか

さて、ここからは未来の話として、今後、特に小規模開発にてVRゲームを作っていく上での心得……というと大袈裟ですが、簡単に、雨漏り人生発売後に思うところでもまとめてみようかと思います。

まず、現時点でIPも無しに小規模ゲームをストアに出して大きな収益を上げるのはかなり厳しそうです。もちろん『「雨漏り人生」なんかより面白いゲームを作ってるから大丈夫だぜ!!』という意見もあるとは思いますが、それでもおそらくかなり茨の道になりそうな感触です。

現在、ストアに出して勝負できるのは、まったくVRに限った話ではなく、当然の話ではあるのですが「それなりの規模のIPタイトルである」「中規模から大規模以上でちゃんとプロモーションできる」「ちゃんと客がいる(ゲームをプレイする人のパイがそれなりに大きいことがわかっている)」「重複ジャンルがあまりない(食いあわない)」といった条件が整っている必要があると思われますので、雨漏り人生を反面教師として、これらの条件を一つでも多くクリアしていくのが良いでしょう。

これからのH.O SOFT

さて、その状況でH.O SOFTとしてはどうしていくかですが、当面VRに関しては採算度外視した上で「話題性」「無料」「技術アピール」あたりをキーワードに動いていこうかと考えています。

つまり、小規模VRタイトルで儲けるのは諦め、「こんな面白いものを作っている会社ですよ」というアピールをするためにVR開発を行う、という方向性です。もちろん会社としてやっていく上では、他のお仕事をしつつ、そこで稼いだお金でVR開発を続ける、というスタイルです。

そういった開発を続けていくことで、H.O SOFTとしての認知度を上げ、仕事につなげ、それまでの分を回収していくぞ、という意気込みです(フツーな結論ですが……)。

ということで、H.O SOFTとしては雨漏り人生の結果に悲観せず、VR開発を続けていきます!(VR以外のエンターテインメントソフトウェア開発も多分やっていきますが)。

ただ、次回作は「雨漏り人生」のように「なんとなく自分で作りたいので作ってみた」ようなタイトルではなく、遊んでくれる人の顔が見える、多少は話題になるタイトルを作っていく予定です。まだまだ先の話になるとは思いますが、その際は、「雨漏り」よりはちゃんとしたカタチで世に出していきたいと考えています。

H.O SOFTは個人でのプログラム開発受託のほか、VRゲーム開発、AR開発(ほぼ趣味ですが→ https://twitter.com/honda_ken/status/1252539119147745280?s=21 )などを行っている愉快な会社ですので、当面は一人会社の強みを生かして、フットワーク軽く活動していければと思います。

それでは、長くなりましたが「雨漏り人生 – Rain Leak Life」について語るブログについてはこの記事で完結となります。お付き合いいただきありがとうございました!

(とか言いつつ、次回は番外編として、雨漏り人生の元になったX68000のゲームについての記事なんかを書くかもしれません)

それでは。どんどん雨漏れ!

P.S. 雨漏りに限らず何か聞きたい事などがあればこちらから匿名でどうぞ!

マシュマロ
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